TAKE NOTES : WICK TRIMMING
香りの専門家になるためのになるための教育シリーズ。
私たちは香りに関連するあらゆるものを追求し、あなたをガイドします。
今日はキャンドルウィックのトリミングについてお話しましょう。
…そしてあなたがそれを見逃せない理由についても。
信じ難いかもしれませんが、キャンドルの燃焼は科学的でありながら、娯楽的でもあります。だからこそ、キャンドルがもたらす効果を最大限発揮するために、芯を整え、綺麗な状態を保つことはとても重要な事です。まず、キャンドルに火が灯ると何が起こるのか詳しく見ていきましょう。
炎の熱で芯の近くのワックスが溶け、溶けたワックスが芯素材の毛細管現象によって芯を伝い、上がっていきます。(私たちの芯は100%コットンです)
*毛細管現象
ごく細い管を液体中に立てると、管内の液面が管外の液面より高く(低く)なる現象です。
そうしてワックスが気化して高温ガスとなり、炭化水素が発生します。炭化水素は空気中で酸素と結合し、水素と炭素原子に分解されます。ガス状になったワックスは、水蒸気、二酸化炭素、熱、光を生成します。(科学的!)
キャンドルの燃焼に関する科学的な一面をお話した所で、再び芯をトリミングすることの重要性についてお話しましょう。お気に入りのキャンドルを一番良い状態で燃焼させることの秘訣は、芯を常に整えることで綺麗で安全な燃焼を確保し、キャンドルの寿命を延ばすことです。
芯がトリミングされていない状態では、炎がより大きくなります。つまり、キャンドルがより熱く(そして速く)燃焼するということです。煤が発生し、瓶の上部周辺に焦げ跡が残る可能性もあります。
キャンドルの火を消し、完全に冷めたら、ウィックトリマーを使って芯を約4分の1程度切り取ります。その際、ワックスの中に切り残しを残さないよう注意してください。
そうすると、ほら!キャンドルは次に向けて、いつでも安全に燃焼する準備が整っています。